2015/4/1

自動車

シュコダ自、チェコ工場でDSGなどの生産能力増強

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は先ごろ、チェコ子会社であるシュコダがフルラビ工場のデュアルクラッチトランスミッション「DSG」の生産能力を増強すると発表した。約2,500万ユーロを投資して、今後12カ月で1日当 […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は先ごろ、チェコ子会社であるシュコダがフルラビ工場のデュアルクラッチトランスミッション「DSG」の生産能力を増強すると発表した。約2,500万ユーロを投資して、今後12カ月で1日当たりの生産能力を従来の1,500基から2,000基に引き上げる。生産拡大に伴い、従業員200人を新たに雇用する予定。

DSGはマニュアルトランスミッションでありながらオートマチックのような滑らかなギヤチェンジを行えることが特徴。フルラビ工場では2012年10月から7速のDSG「DQ200」を生産しており、昨年は1日当たりの生産能力を1,000基から1,500基に引き上げた。

製品は、シュコダやVWグループのモデルに供給している。シュコダおよびVWグループはDSG関連でこれまでにフルラビ工場に約2億1,000万ユーロを投資してきた。同工場の「DQ200」の累計生産は約64万基に達している。

■クヴァシニ工場もインフラ整備へ

シュコダはまた、チェコ政府との間でクヴァシニ工場周辺のインフラ整備プロジェクトに関する覚書に調印した。調印式には政府からスヴォトカ大統領、ムラーデク産業貿易相のほか、シュコダのヴァーランド最高経営責任者(CEO)らが出席した。シュコダはクヴァシニ工場拡張のため今後3年間で72億コルナ(2億6,220万ユーロ)を投資する一方、チェコ政府と工場の所在するフラデツ・クラーロヴェー県は20億コルナをかけて周辺の工業地域のインフラ整備を行う。工場拡張を通じ年産能力を28万台に引き上げ、新たに1,300人の雇用を創出する。

クヴァシニ工場はシュコダがチェコに持つ3つの生産拠点の1つで、昨年の生産台数は約17万台だった。従業員数は4,500人。チェコ全体のシュコダの従業員数は2万5,000人に上る。(1CZK=4.71JPY)