2015/5/13

ロシア

アップル、ロシアのネット小売業者をIP侵害で告訴

この記事の要約

米アップルがロシアのネット小売業者を著作権侵害でモスクワ仲裁裁判所に提訴した。現地日刊紙『コメルサント』が5日報じたところによると、損害賠償請求額は1,650万ルーブル(28万8,000ユーロ)。アップル広報担当者は同紙 […]

米アップルがロシアのネット小売業者を著作権侵害でモスクワ仲裁裁判所に提訴した。現地日刊紙『コメルサント』が5日報じたところによると、損害賠償請求額は1,650万ルーブル(28万8,000ユーロ)。アップル広報担当者は同紙の取材に対し、本件が進行中であることを理由にコメントを拒否した。

訴えられたのはオンラインストアapl-msk.ruを通してアップル社製品の偽造品を販売する小売業者4社と関連ウェブサイトの管理者で、Apple、iPad、iPhoneなどアップルの商標をドメイン名などに無断使用していた。地元情報分析会社Infoline-Analitikaによると、国内で同社の商標を使っている約400のオンラインストアの多くが偽造品を販売しており、売上規模は今年だけで150~200億ルーブルに上ると見ている。

アップルは2013年にロシアでオンラインストアを立ち上げ販売を開始したが、通貨ルーブルの著しい変動で価格設定が困難として14年末に販売を停止している。13年の売上高は485億ルーブル、利益は8,170万ルーブルだった。(1RUB=2.37JPY)