2015/5/20

総合・マクロ

ビンペルコムとハチソン、伊携帯電話部門統合で協議

この記事の要約

ロシア携帯電話サービス大手のビンペルコムは13日、香港のハチソン・ワンポアとイタリアの携帯電話事業の統合に向けた協議を行っていることを明らかにした。実現すると契約者数ベースで伊最大の携帯電話サービス会社が誕生する。 統合 […]

ロシア携帯電話サービス大手のビンペルコムは13日、香港のハチソン・ワンポアとイタリアの携帯電話事業の統合に向けた協議を行っていることを明らかにした。実現すると契約者数ベースで伊最大の携帯電話サービス会社が誕生する。

統合が持ち上がっているのはビンペルコム傘下のウインドとハチソン子会社の3イタリア。ビンペルコムは声明で、合併交渉を行っていることを確認するにとどまり、詳細は明らかにしていないが、シャルリエ最高経営責任者(CEO)がロイター通信に語ったところによると折半出資の合弁会社を設立する方向で話し合いを進めている。

伊携帯電話サービス市場でウインドは3位、3イタリアは4位となっている。伊通信当局の昨年末時点のデータによると、両社を合わせた契約者数ベースのシェアは33.3%で、テレコムイタリアの32.1%、ボーダフォンの27.5%を上回り、首位に躍り出る。

ビンペルコムとハチソンは2年以上前から伊携帯電話サービス部門の統合について協議してきた。出資比率をめぐって折り合いがつかず、昨年10月に交渉はとん挫したが、伊携帯電話サービスの価格競争が激化する中、再び合併に向けて動き出した。