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2015/6/3

総合・マクロ

セルビアとアルバニア、EU加盟に向け協力を確認

この記事の要約

セルビアのヴチッチ第1首相は5月27日、アルバニアの首都ティラナで同国のラマ首相と会談し、両国の関係を改善し提携を強化していくことで合意した。特に欧州連合(EU)加盟という両国共通の目標実現に向けて協力する考えで、インフ […]

セルビアのヴチッチ第1首相は5月27日、アルバニアの首都ティラナで同国のラマ首相と会談し、両国の関係を改善し提携を強化していくことで合意した。特に欧州連合(EU)加盟という両国共通の目標実現に向けて協力する考えで、インフラプロジェクトやEU助成金などについて意見交換した。

アルバニア系住民が多いコソボのセルビアからの独立をめぐり、両国の関係はこれまで緊張状態にあった。昨年11月、両国首相が初会談した際にもヴチッチ首相はコソボがセルビアの一部であることを強調したが、EU加盟国の過半数はコソボの独立を承認しており、同問題に対するセルビアの今後の態度がEU加盟交渉にとって重要な要因となる。

アルバニアのラマ首相はセルビアの日刊紙『ダナス』の取材に対し、「第2次大戦後に独仏が欧州のためにしたことを、セルビアとアルバニアの国民は今、バルカン半島のためにやれる」と述べ、セルビアと協力してEU加盟交渉を進めたい考えを示した。