2015/6/10

自動車

セベルスタリが平鋼の生産能力増強、25億ルーブル超を投資

この記事の要約

ロシア鉄鋼大手セベルスタリ(Severstal)は2日、チェレポヴェツ製鋼所に25億ルーブル(約3,990万ユーロ)超を投資して平鋼の生産能力を増強すると発表した。自動車産業向けの鋼板の供給量を増やすためで、今回の投資に […]

ロシア鉄鋼大手セベルスタリ(Severstal)は2日、チェレポヴェツ製鋼所に25億ルーブル(約3,990万ユーロ)超を投資して平鋼の生産能力を増強すると発表した。自動車産業向けの鋼板の供給量を増やすためで、今回の投資により冷延鋼板の生産能力は年20万トンほど拡大する。

約17億ルーブルは4スタンド連続タンデム冷間圧延機1700の改造に投資する。改造に必要な設備は主に、鉄鋼プラントなど金属産業向けの設備を製造するドイツのSMSシーマグから年内に調達し、2016年に操業を開始する予定。

また、コーティング処理を施す第3複合施設の設計作業を年内に終え、建設に向けた準備を進める計画。この複合施設には、連続式溶融亜鉛めっき加工設備(生産能力:年40万トン)と金属に高分子材料のコーティング処理を施す設備(生産能力:年20万トン)が含まれている。複合施設の投資総額は60億ルーブル超になるが、2015年はこのうち3億ルーブルを投資する計画。このほかにも熱間圧延機の近代化や性能向上などに投資する。(1RUB=2.23JPY)