2015/6/24

ポーランド

ポーランドPKPカーゴ、中国企業と合弁設立

この記事の要約

ポーランドの物流大手PKPカーゴは16日、中国同業の鄭州国際陸港開発建設有限公司(本社:江南省)と合弁企業を設立することで合意した。新会社はポーランドの東部にあるPKPカーゴの物流拠点に投資し、中国から欧州連合(EU)へ […]

ポーランドの物流大手PKPカーゴは16日、中国同業の鄭州国際陸港開発建設有限公司(本社:江南省)と合弁企業を設立することで合意した。新会社はポーランドの東部にあるPKPカーゴの物流拠点に投資し、中国から欧州連合(EU)への貨物の受け入れ能力を向上させる。完成後は中国からの鉄道による輸送期間が短縮され、競合する船舶などに対する競争力が向上する見通しだ。

新会社には両社が折半出資する。PKPカーゴによると、ベラルーシ国境に近いマワセビツェにある物流拠点を拡張し、中国からの欧州向け貨物列車を年間300本まで取り扱えるようにするという。

現在、中国からEUへの貨物の総輸送量に占める陸上輸送量の割合は3.5%にすぎない。一方で、例えば中国とドイツ間の貨物輸送には船舶では35~40日が必要なところ、鉄路なら11~14日で済む。

PKPカーゴはこれまでも中国との関係強化を試みてきた。2010年には中国の鉄道車両製造大手である中国北方機車工業集団公司(CNR)と合弁会社を設立。ポーランドでの欧州向け貨物車両の組み立てを予定していたものの、当初予想を上回るコスト高を理由として13年に合弁関係を解消している。