2015/7/1

ポーランド

ポーランド航空、事業規模倍増を計画

この記事の要約

ポーランド国営のLOT航空は6月22日、2016~20年の新戦略を発表した。事業拡大に向けて今後5年で保有機材数を46機から70~80機に拡大。現在は450万人の年間輸送旅客数を1,000万人の大台に乗せることを目指す。 […]

ポーランド国営のLOT航空は6月22日、2016~20年の新戦略を発表した。事業拡大に向けて今後5年で保有機材数を46機から70~80機に拡大。現在は450万人の年間輸送旅客数を1,000万人の大台に乗せることを目指す。

LOTは格安航空会社(LCC)の参入などによる競争激化で経営難に陥ったものの、14年には約2億ユーロの増資を実施。保有機材の削減など事業規模も縮小し、経営再建に着手した。ミコシュ社長は同日開かれた記者会見で、業績が着実に回復しているため現在実施しているリストラは年内で終了し、来年から拡大戦略に取りかかると述べた。

新戦略の柱は、リストラで廃止した便の復活など含めた路線の拡大だ。現在の49路線を20年までに75~80路線に増やし、長距離路線では投入する機材を6機から16機に増やして強化する。来年はワルシャワと東京、ソウル、バンコクなど最低5都市への就航を予定している。

ミコシュ社長は事業拡大の資金について、同業他社または金融・投資機関による資本参加や株式公開という調達方法が考えられ、その組み合わせという可能性もあるとの見方を示した。