2015/7/15

バルト三国

ベルギー化学スダル、ラトビアのシーリング材大手テナケムを買収

この記事の要約

ベルギーの化学大手スダル(Soudal)は先ごろ、ラトビアのシーリング材メーカー、テナケム(Tenachem)を買収したと発表した。欧州市場に強く研究開発力が大きい同社を傘下に収め、非主力事業である技術シーリング材事業を […]

ベルギーの化学大手スダル(Soudal)は先ごろ、ラトビアのシーリング材メーカー、テナケム(Tenachem)を買収したと発表した。欧州市場に強く研究開発力が大きい同社を傘下に収め、非主力事業である技術シーリング材事業を強化する。同製品分野の成長性に期待し、特に建築用製品部門を数年内に確立させる計画だ。買収価格は明らかにしていない。

テナケムはラトビア西部のドベレに拠点を構える。北欧と東欧を主力市場とし、製品の95%を輸出する。今後、スダルの販売網を通してさらに国際的な事業展開を狙う。2013年の売上高は1,950万ユーロ、純利益は106万ユーロだった。

スダルはシーリング材、接着剤、ポリウレタンフォームを製造。世界120カ国で事業展開し、14年の売上高は前年比15.4%増の5億6,500万ユーロを達成した。中東欧での同業他社の買収に積極的で、13年にスロベニアのTKK、14年にポーランドのボケムを傘下に収めた。