2015/7/22

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ザグレブ証取、リュブリャナ証取を買収

この記事の要約

クロアチアのザグレブ証券取引所(ZSE)は16日、スロベニアのリュブリャナ証券取引所(LJSE)を完全買収することで中東欧証券取引所グループ(CEESEG)と合意し、契約に調印したと発表した。取引額は明らかにされていない […]

クロアチアのザグレブ証券取引所(ZSE)は16日、スロベニアのリュブリャナ証券取引所(LJSE)を完全買収することで中東欧証券取引所グループ(CEESEG)と合意し、契約に調印したと発表した。取引額は明らかにされていない。買収手続きは両国競争当局の承認、ZSEの増資を経て、今年10-12月期に完了する見通しだ。

ZSEのガジッチ社長は、「クロアチアとスロベニアの両証取は経緯、法的枠組み、市場成熟度などで共通する部分が多く、多くの投資家が両国を単一の資本市場ととらえる傾向にある」とコメント。買収により大きなシナジー効果を見込んでいる。

今回の取引では、ZSEがCEESEGの傘下にあるウィーン証取(VSE)から技術供与を受けることも決定した。CEESEGも提携ネットワークの拡大で市場における自社のインフラの地位が高まると歓迎している。

CEESEGはブダペスト、リュブリャナ、プラハ、ウィーンの4証取を傘下に置く持ち株会社で、中東欧地域の12証取と提携関係を結んでいる。証取のほか、3つの商品取引所を運営し、5つの中央清算機関(CCP)と2つの証券集中保管機関(CSD)に出資している。

ZSEの2014年取引高は39億クナ(5億1,300万ユーロ)、LJSEは12億ユーロだった。(1HRK=17.61JPY)