2015/8/5

ハンガリー

仏ヴェオリア、GDFスエズからハンガリーの地域暖房プラントを買収

この記事の要約

仏公益事業会社ヴェオリアのハンガリー子会社で、電力事業を受け持つヴェオリア・エネルギア(Veolia Energia)は先ごろ、仏同業GDFスエズからブダペスト南部サーサロンバッタの地域暖房供給プラントを買収することで合 […]

仏公益事業会社ヴェオリアのハンガリー子会社で、電力事業を受け持つヴェオリア・エネルギア(Veolia Energia)は先ごろ、仏同業GDFスエズからブダペスト南部サーサロンバッタの地域暖房供給プラントを買収することで合意したと発表した。同国で地域暖房事業を強化する戦略に沿うもので、事業基盤を拡大するとともに供給安定化とコスト削減を図る。取引額は明らかにしていない。

サーサロンバッタ地域暖房供給プラントは熱供給能力が25.2メガワットで、約1年前に稼働を開始した。GDFスエズ子会社のドナイ・ホテルメロ(Donai Hotermelo)が施設を運営し、市営地域暖房会社を通して約4,200世帯にサービスを提供している。ヴェオリアは今後、法人顧客にもサービス提供を拡大する考えだ。

ヴェオリアは昨年、独エネルギー大手のエーオンからハンガリー東部のデブレツェンとニーレジハーザの発電所を買収した。両発電所は、燃料の天然ガスの価格上昇と電力価格の低下の影響で採算が取れなくなり、13年秋に稼働を一旦停止。ヴェオリアによる買収後は地域暖房サービスに特化している。

ヴェオリアはハンガリーで、今回の買収を含めて6つの発電所・地域暖房供給プラント(天然ガス、バイオガスを使用)を運営する。総熱供給量は785メガワット、発電容量は160メガワットに上る。