2015/8/5

チェコ・スロバキア

チェコEPH、PKNオルレンにウニペトロルの買収を提案

この記事の要約

ポーランド石油大手PKNオルレンのチェコ子会社ウニペトロルに対し、チェコのエネルギー大手EPHと投資会社PPFが共同買収提案を行ったもようだ。チェコ経済紙『ホスポダーシュスケー・ノヴィニ』が7月28日、匿名筋の情報として […]

ポーランド石油大手PKNオルレンのチェコ子会社ウニペトロルに対し、チェコのエネルギー大手EPHと投資会社PPFが共同買収提案を行ったもようだ。チェコ経済紙『ホスポダーシュスケー・ノヴィニ』が7月28日、匿名筋の情報として報じたところによると、推定提示額は約190億コルナ(約7億90万ユーロ)。時価を下回る水準のため、市場関係者は合意が難しいとみている。

オルレンはこの夏いっぱい、提案を検討する。最終決定は10月に予定されるポーランド議会選挙以降となりそうだ。

ウニペトロルは2011年以来、赤字が続いていたが、昨年ようやく黒字転換。今年4-6月期も33億コルナの利益を計上した。利ざや改善に加え、4月末に国内唯一の製油所であるチェスカ・ラフィネルスカを完全買収したことが貢献した。

ウニペトロルにはPKNオルレンが67%、EPHの大株主であるJ&Tが23.7%を出資する。オルレンの最大株主はポーランド政府で、持ち株比率は27.5%。(1CZK=5.02JPY)