欧州復興開発銀行(EBRD)は7月27日、カザフスタンの国営鉄道KTZに対する3億米ドルのシンジケートローン(協調融資)を組成したと発表した。同国の鉄道事業の近代化を支援するのが目的。
シンジケートローンは、EBRDの自己勘定による1億5,000万ドルと、米シティバンク、仏ソシエテ・ジェネラル、みづほ、住友三井、東京三菱UFJの各行による1億5,000万ドルから構成される。
KTZは融資を活用して鉄道施設や設備の近代化を図るほか、料金徴収システムの刷新や、環境技術の導入などを実施する計画だ。KTZの財務担当責任者であるオマルベコヴァ氏は、「EBRDの支援は資金提供だけでなく、鉄道分野の改革推進を支援するものだ」と述べている。
KTZは同国の鉄道システムを管理するとともに旅客輸送と貨物輸送サービスを行い、同国の鉄道貨物の半分を扱っている。