ハンガリー製薬最大手のゲデオン・リヒター(Richter)は21日、米パラティンテクノロジーズとの提携を双方の合意の下、解消したと発表した。承認に向けた費用とリスクの拡大が理由だ。
リヒターは昨年9月、女性性機能障害(FSD)の治療薬の成分であるブレメラノチドの開発と商業化でパラティンと提携することを発表した。パラティンへの一時金750万ユーロのうち、決済済みの分については償却処理する。
リヒターは提携解消の理由について、「欧州当局に求められた追加試験の実施を検討した結果、費用・リスク面の懸念が大きすぎると判断し、プロジェクト中止を決定した」と説明した。一方で、婦人疾患薬部門で世界有数の企業に成長する戦略には変更がないことを強調した。(東欧経済ニュース2014年9月10日号「リヒター、米パラティンテクノロジーズと新薬開発で提携」を参照)