大韓航空と、台湾のEVAエアが国営クロアチア航空への資本参加に名乗り出たもようだ。地元の複数メディアが先ごろ、同航空民営化事業の顧問である世界銀行グループの国際金融公社IFCからの情報として報じたところによると、両社ともクロアチア航空の株式シェア49%の取得を狙っているという。
経営再建中のクロアチア航空の抜本的な再生策として、政府は保有株の部分売却に加え、新投資家による増資や、路線拡張と市場シェア拡大のための措置への協力を視野に入れている。IFCはすでに業界情報を精査しており、10月初めにも最善策を提案すると見られる。
ドニチッチ運輸・インフラ相は、クロアチア航空は外国のパートナーなしに市場では生き残れないとの見方を示し、政府が将来的には少数株主となる方針であることを明らかにした。
クロアチア航空の民営化計画は2年前にもあったが、インドネシアのガルーダ航空、中国南方航空、アブダビのエティハド航空、トルコ航空が関心を示したものの応札に至らず、失敗に終わった。