米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は、独子会社オペルがオーストリアのウィーンで操業するアスペルン工場でのエンジン生産を2018年に打ち切る方針だ。2日付の現地紙『ザルツブルガー・ナッハリヒテン』が伝えたもので、生産品をトランスミッションなどドライブトレーン部品に絞り、GMグループの全車種に部品を供給する体制に切り替える。エンジン生産の移管先としてはハンガリー西部のセントゴットハールド工場が有力視されている。
アスペルト工場は1982年から稼働。排気量1,200ccおよび1,400ccのガソリンエンジンの製造を手掛け、欧州で販売されるオペル車とボクスホール車の約7割に供給している。
GMは2020年まで順次、新モデルの市場投入を計画する。このためアスペルト工場では新モデルへの部品供給に向けて、エンジン生産移管後も事業所委員会(従業員代表)との合意に基づき、雇用をすべて維持する。