2015/11/4

ハンガリー

ハンガリー政府、OTP銀株5%を750億フォリントで売却

この記事の要約

ハンガリー政府は10月29日、国家資産運用公社(MNV)を通して保有する国内銀行最大手OTP銀行の株式約4万株(発行済み株式の5.03%)をブダペスト証券取引所で売却した。売却額は約750億フォリント(約2,410億ユ […]

ハンガリー政府は10月29日、国家資産運用公社(MNV)を通して保有する国内銀行最大手OTP銀行の株式約4万株(発行済み株式の5.03%)をブダペスト証券取引所で売却した。売却額は約750億フォリント(約2,410億ユーロ)に上った。

ロイター通信が市場関係者の情報として報じたところによると、1株当たりの売却価格は5,222~5,950フォリントで、平均売却価格は前日の取引終値を6.1%下回る5,322フォリントとなった。同日はOTP銀行の希望で同株の市場取引は停止されていた。

ラザール首相府長官は、政府が資金を国の発展に投資する考えであると説明したが、外貨建て債務の返済など財政赤字削減に充てると見る向きが多い。

OTP銀行は1995年に民営化に着手。国営石油ガス会社MOLがOTPの株式シェア8.57%を保有しているため、政府は今後も同行の間接的な出資者の位置付けにある。他の主要株主はロシア系実業家ラヒムクコフ氏(8.88%)、仏保険グルパナ(8.3%)、米金融大手ラザード(5.64%)。(1HUF=0.43JPY)