2015/11/11

総合・マクロ

中東欧の商用不動産需要、チェコなど一部で増加

この記事の要約

不動産サービス世界大手CBREが先ごろ発表した最新レポートによると、今年7-9月期の中東欧地域の商用不動産に対する投資額はチェコ、ポーランド、ハンガリーで前年同期から増加したものの、他の国では伸び悩んだ。特にチェコは前年 […]

不動産サービス世界大手CBREが先ごろ発表した最新レポートによると、今年7-9月期の中東欧地域の商用不動産に対する投資額はチェコ、ポーランド、ハンガリーで前年同期から増加したものの、他の国では伸び悩んだ。特にチェコは前年同期比230%増と大きく拡大、ポーランドも同65%増加した一方、ロシアでは30%以上減少した。他の中東欧諸国の伸び率は全体で55%のマイナスとなった。

CBREはチェコにおける自動車部品メーカーによる需要が今年は過去5年間で最大となる見通しだとしている。同社のシャリング氏は、「ボヘミア北部やモラビアといった新しい地域への需要が出てきている。労働市場がそれほど飽和していない上、インフラや工業基盤が既に整備されていることなどが理由だ」と述べた。自動車部品メーカーにとって同国は、自動車メーカーやサプライヤーが集中するドイツ、オーストリア、ハンガリー、スロバキアに隣接しているという地理的条件に加え、独墺に比べると労働コストが安いという利点がある。

一方、CBREハンガリーのオサリバン氏はハンガリーの商用不動産に対する投資について、中東欧地域では今年最も大きく投資を伸ばしている国の1つであり、経済指標は良好で見通しは明るいとコメントした。