炭素製品大手の独SGLグループは9日、ポーランド銅大手のKGHMポルスカミエズ(KGHM Polska Miedz)から9月に大型受注を獲得していた事実を発表した。具体的な受注額は公表していないが「百万ユーロ台の比較的小さい額」とコメントしていることから、200~400万ユーロとみられる。単独受注としては会社設立以来、最大規模という。
納入するのは、多管式カーボングラファイト熱交換器「DIABON」だ。硫酸水溶液の冷却に用いられる。SGLによると、熱伝導率が高く、効率よく冷却できるほか、独自のカーボンファイバー強化技術で衝撃への耐性も高く設備の安全性向上につながる。また、サイズの小ささや、保守作業をあまり必要としないことも長所という。
SGLグループの事業部門、グラファイト・マテリアル&システムズは、特殊炭素製品の世界的大手で、プロセス設備・システムメーカーとしても知られる。