中欧・西バルカン諸国10カ国の外相は13日、プラハで「西バルカン基金」の設置で合意し、協定に調印した。
同基金はポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの4カ国が資金を拠出し、アルバニアの首都ティラナを拠点とする。セルビアのヨクシモヴィッチ欧州統合相によると、基金の目的は、◇西バルカン諸国の生活水準向上◇文化提携、青年交流事業、科学・教育・安定した発展に向けた市民プロジェクトへの資金援助――などにある。
外相会議ではこのほか、欧州連合(EU)拡大や国家間協力、難民問題、加盟候補国の加盟準備状況についてのEU報告書(プログレス・レポート)などが議題となった。
なお、中東などからの難民がギリシャから西バルカン諸国を経由して欧州に流入している問題ではEUに対し、「地域の安定性を揺るがすことのないよう一層の注意を払っていく必要がある」と呼びかけた。