2015/11/25

CIS諸国

ベラルーシ、中国の「一帯一路」構想を後押し

この記事の要約

ベラルーシのジノフスキー経済相は18日、首都ミンスクで開かれた「中国・ベラルーシ貿易経済協力フォーラム」に出席し、中国が進める「一帯一路」構想の実現を後押しする姿勢を示した。この一環で、中国の新疆ウイグル自治区と寧夏回族 […]

ベラルーシのジノフスキー経済相は18日、首都ミンスクで開かれた「中国・ベラルーシ貿易経済協力フォーラム」に出席し、中国が進める「一帯一路」構想の実現を後押しする姿勢を示した。この一環で、中国の新疆ウイグル自治区と寧夏回族自治区との経済協力を深めていく。同相はまた今年5月に両国首脳が調印した協力協定の実施を加速していく考えを明らかにした。

「一帯一路」構想は陸上と海上におけるシルクロード地域の開発を進めるイニシアチブで、習近平主席が2014年に発表した。中国から中央アジアを経て欧州に至る地域をカバーする同構想では、両自治区は中央アジアへの出口にあたり、ベラルーシは欧州への入口に位置している。

近年両国の経済的結び付きは強まっており、14年のベラルーシの貿易額における中国のシェアは5位に着ける。今年9月にはベラルーシに進出する中国系企業で構成する業界団体が設立されている。

現在、首都ミンスク近郊には「中国・ベラルーシ工業団地」が建設中だ。税制上の優遇措置を利用して中国系企業の集積が進められており、今年5月には複数の中国企業が入居を決めた。インフラ整備が完了する17年初めには業務を開始する見通しだ。