2015/12/9

ハンガリー

ハンガリーのリサイクル企業ホマテク、ブダペストにゴム再生工場建設

この記事の要約

ハンガリーのリサイクル企業ホマテク・リサイクリング(Homatech)は先ごろ、首都ブダペスト近郊のサーズハロムバッタにゴム製品のリサイクル工場を建設すると発表した。新工場では年間3万トンの古タイヤ及びゴム廃棄物を利用し […]

ハンガリーのリサイクル企業ホマテク・リサイクリング(Homatech)は先ごろ、首都ブダペスト近郊のサーズハロムバッタにゴム製品のリサイクル工場を建設すると発表した。新工場では年間3万トンの古タイヤ及びゴム廃棄物を利用してコークス、ガス、液化炭化水素などを生産する。2016年中に着工し、17年に稼働を開始する。

工場建設に当たり、同社は国営輸出入銀行の融資を受ける。建設計画は政府の国家経済重点プロジェクトに認定されており、建設に関する許認可が簡略化される見通しだ。

今年10月に設立されたホマテクは、同国の富豪サーンドル・チャーニーイ氏をオーナーとする投資会社ボニターシュ2002(Bonitas 2002)が株式の67%を握る。残りの33%はスロバキアのタイヤリサイクル企業ドロン・インダストリーズ(Dron Industries)が保有する。

ボニターシュ2002はまたハンガリーの石油企業OTインダストリーズの株式31%も保有しており、OTを通してホマテクのリサイクル技術を市場に売り込む意向だ。

チャーニーイ氏はハンガリー最大の産業銀行OTPの最高経営責任者(CEO)で、農業法人ボナファームのオーナーでもある。またサーズハロムバッタに製油所を持つ同国石油大手モル(MOL)の副会長も務めている。