2015/12/16

総合・マクロ

TAPIパイプラインに着工、19年末開通へ

この記事の要約

トルクメニスタンは13日、同国とアフガニスタン、パキスタン、インドと共同で進める国際天然ガスパイプライン(TAPI)敷設プロジェクトの国内部分の施工を開始した。同国産ガスの供給先を増やすことで、既存顧客であるロシア、中国 […]

トルクメニスタンは13日、同国とアフガニスタン、パキスタン、インドと共同で進める国際天然ガスパイプライン(TAPI)敷設プロジェクトの国内部分の施工を開始した。同国産ガスの供給先を増やすことで、既存顧客であるロシア、中国との交渉力を強める狙い。総工費は100億米ドルで、2019年12月に開通する予定だ。

着工式はガルキニシュ・ガス田に近い南東部マリで行われ、ベルドイムハメドフ大統領のほか、アフガニスタンのガニ大統領、パキスタンのシャリフ首相、インドのアンサリ副大統領が出席した。

TAPIは全長1,814キロメートルで、ガルキニシュ産のガスを輸送する。ガスの調達では問題がないが、アフガニスタンの治安悪化や資金調達面でリスクをはらむ。これまでのところ、国際メジャーは参加していない。

■ガス田拡張で日土連合と合意

トルクメニスタン政府は13日、日本・トルコ企業連合とガルキニシュ・ガス田拡張第3期投資計画について「枠組み合意」に至ったと発表した。企業連合は日揮、三菱商事、伊藤忠商事、千代田化工建設、双日と、トルコのチャルック、ルネッサンスの7社から成る。プロジェクトが完了すると、同ガス田の生産能力は年950億立法メートルに拡大する。(9月23日号「トルクメニスタン、TAPIパイプラインが12月着工」、2010年12月22日号「トルクメンなど4カ国、送ガス管建設で合意」を参照)

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