2015/12/16

チェコ・スロバキア

ディスカウント大手の独リドル、チェコ事業拡大に向けて大型投資

この記事の要約

独ディスカウントスーパー大手のリドルは先ごろ、チェコの事業拡大に向けて今後3年間で90億コルナ(約3億3,300万ユーロ)を投資すると発表した。事業戦略の見直しに沿ったもので、新型店舗の開設や既存店舗の改修、倉庫施設の建 […]

独ディスカウントスーパー大手のリドルは先ごろ、チェコの事業拡大に向けて今後3年間で90億コルナ(約3億3,300万ユーロ)を投資すると発表した。事業戦略の見直しに沿ったもので、新型店舗の開設や既存店舗の改修、倉庫施設の建設を進める。拡大を通じ、およそ1,500人の雇用を創出する。

リドルは既存店舗のうち10店舗を改修するのと併せ、新しいコンセプトの店舗を開設する方針だ。同社のストラティル最高経営責任者(CEO)によると、新型店舗は通常よりも広い駐車スペースや歩道、焼き立てパンの販売所や大型の青果売場を備えたものとなる。既に今月には同タイプの新型店がプラハ近郊にオープンした。

リドルは欧州全域で従来の低価格戦略の見直しを図っている。ストラティルCEOは「ある商品カテゴリーでの最安値を提示する必要はない。そのカテゴリーで最高の品質のものを提供していきたい」と述べ、今後は付加価値を高めていく考えを示した。

リドルはチェコに2003年に進出した。現在の店舗数は230で、13年の雇用者数は約4,300人。13/14年度の売上高は前年度比で18%増加した。(1CZK=4.95JPY)