ビール大手のハイネケン(オランダ)は18日、スロベニア子会社ピヴォヴァルナ・ラスコの株式43.6%を追加取得し、持ち株比率を97%に引き上げたと発表した。取得価格は1株当たり25.56ユーロで、総額9,720万ユーロだった。
ハイネケンは昨年、ラスコの株式53.4%を1億1,950万ユーロで取得して子会社化した。これに伴い、スロベニアの法令に基づいて残る株式に対する株式公開買付(TOB)の実施を求められていた。
ピヴォヴァルナ・ラスコはビールの「ラスコ」と「ユニオン」、果汁飲料「ヴィタル」のブランドで知られる。一部の現地メディアはハイネケンがラスコに対し、銀行債務返済のため1億8,500万ユーロを貸し付けたと報じている。