独ティッセンクルップ、ブルガリア事業拡大を検討

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップがブルガリア事業の拡大を検討している。ポジダル・ルカルスキ経済相は訪独中の12日、同社首脳と会談し、工業団地運営公社(NCIZ)の提案に対する反応が好意的だったと発表した。詳細は明らかにされていない。

ルカルスキ経済相によると、ティッセンクルップは現在、◇北西部ドナウ川沿いのロム港の近代化◇ブルガス近郊サラフォヴォにおける漁港整備◇ヴァルナ物流センター建設――を計画する。また、ダム再建事業も検討しているもようだ。

クルップのマーティン・シュティルガー社長は「東欧の消費伸び率は昨年、西欧の2倍に上った」とし、東欧事業の強化を成長につなげたい意向を明らかにした。

ティッセンクルップは2005年に現地鉄鋼販売会社のジュピター・ストマナを子会社化してブルガリアに進出した。ソフィアとプロヴディフ、ルセ、ブルガスに拠点がある。2012年には現地のエレベーター製造会社、リフトコムと合弁会社を設立した。

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