ドイツの食肉大手トエニーズ(Toennies)がセルビア市場への参入を検討している。同国政府が2月23日明らかにしたもので、今後5年間で最大3億ユーロを投じて新会社を設立し、動物用飼料、食肉及び肥育豚などを生産する。政府としては同国の食肉産業の再編につなげたい狙いがある。
これに関しセルビアのヴチッチ首相は先ごろ、トエニーズの設立者のクレメンス・トエニーズ氏と会談を行い、同社が新会社設立に向けて今年6月に政府と契約を締結する予定であることを明らかにした。また同社の買収先となるセルビアの関連企業をリストアップする必要があるとも述べた。
トエニーズは豚1,700万頭、肉牛40万頭を飼育し、年間売上高は50億ユーロに上る。一方、セルビアの国内全体での豚の年間処理数は280万頭。