シーメンス、ポーランド造船大手から電動フェリーの駆動システムを受注

電機大手の独シーメンスは7日、ポーランドの造船大手クリスト(Crist)から電動フェリーの駆動システムを受注したことを明らかにした。同社がフィンランドの船会社フィンフェリーズ(FinFerries)向けに製造するカーフェリーに搭載するもので、フィンランドにとっては初の電動カーフェリーとなる。

乗用車90台が収容可能の同フェリーはシーメンスの電気推進システム「ブルードライブ・プラスC」を採用する。エネルギー消費を最適化することで運用経費や維持費などを節減できるほか、岸壁の充電装置とWi-Fiで接続し、高速充電を自動的に行う。また、海面が氷結する冬季に電動モーターをサポートするディーゼルエンジンも搭載する。

ポーランドのバルト海沿岸都市グディニャを本拠とするクリストは1990年の設立。フェリーの他、トロール船、貨物船及びジャッキアップ船などの海上作業船を製造している。

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