スウェーデン通信機器大手エリクソンのクロアチア子会社で、情報通信(IT)サービスを手掛けるエリクソン・ニコラ・テスラ(Ericsson Nikola Tesla)は9日、モルドバの携帯通信・インターネット接続サービス事業者IDCと、第4世代(4G)移動通信規格LTEの通信網整備で契約を交わしたと発表した。受注額は約5,600万クーナ(約740万ユーロ)に上る。
受注契約には関連サービスとソフトウエアのアップグレードも含まれている。エリクソンはLTEインフラの整備を通じ、既存顧客であるIDCとの長期的な事業基盤を確保する。エリクソンは1995年、クロアチア国営の通信機器メーカーだったニコラ・テスラの民営化に際し株式49.07%を取得した。テスラ社の2015年の売上高は前年比3.8%増の14億クーナ(1億8,400万ユーロ)で、純利益は4.6%増の9,130万クーナ(約1,200万ユーロ)だった。(1HRK=16.46JPY)