スロバキア、モホウツェ原発3、4号機の建設加速

スロバキアのモホウツェ原子力発電所の原子炉第3、第4号機の建設プロジェクトが加速してきた。原子力規制局のホストヴェツカ広報担当は、同原発の建設主であるスロバキア電力(SE)が昨年、プロジェクトへの取り組み体制を強化したことが進捗につながったと評価する。SEは年内に第3号機の運転開始を目指し、来年初めには商業ベースで電力を供給したい考えという。

ホストヴェツカ広報担当によると、当局にSEから原子炉の起動・運転に関する書類作成準備にかかっているとの報告があった。現場での原子炉組立作業は現在も進められているが、物理的な安全対策は完了し、操作担当者の専門知識の確認が始まっている状況だ。

SEは2008年11月、総事業費46億3,000万ユーロの第3、第4号機建設プロジェクトに着手。資金難などで工事が一時中断され、12年末~13年秋の運転開始予定が大きく遅れている。出力はそれぞれ471メガワットで、国内電力需要の約13%を供給できる能力を備える。

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