仏トタルら石油3社、ブルガリア黒海鉱区で試掘を開始

仏トタルと墺OMV、西レプソルの石油大手3社が今月中旬にもブルガリア領黒海の「1-21ハン・アスパルフ鉱区」で試掘を開始する。採掘が可能と判明すれば、数年以内に商業生産が始まる見通しだ。ブルガリアは資源調達の多様化を目指しており、国内での原油・ガス生産は国家戦略上、重要な位置を占める。

まずは3カ月間の掘削作業を通じて埋蔵資源の情報を収集し、開発の可能性を検討する。

3社は2014年1月に3次元地震調査を終えていたが、同年12月、原油価格低迷を理由に試掘を延期すると発表していた。同鉱区における権益保有比率はトタルが40%、OMVとレプソルが各30%となっている。

なお、1-21ハン・アスパルフ鉱区に近い「1-14シリスタル鉱区」については今年2月、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルが探査免許を取得した。政府に免許料490万ユーロを支払うほか、186億ユーロを投資することを約束した。

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