トルコのサバンジュ財閥、電力事業子会社の少数株売却へ

トルコ最大財閥のサバンジュ・ホールディング(Sabanci)は5日、エネルギー子会社エネルジサ(Enerjisa)の送配電部門の少数株を売却する意向を明らかにした。同社の新規株式公開(IPO)に先立ち債務を削減するのが狙い。サバンジュは2017年末か18年初頭のエネルジサの株式上場を目指している。

サバンジュは多額の債務を理由にエネルジサのIPOを度々延期してきた。負債総額は120億リラ(約37億1,000万ユーロ)で、そのうち半数近くはユーロ建てとなっている。サバンジュのギェシメン氏は「更なる延期は望んでいない。公開する株式の割合はまだ決まっていない」と述べた。

エネルジサは発電や送配電の他、天然ガスも扱うエネルギー企業。株式の半数はドイツのエネルギー大手エーオンが保有している。(1TRY=38.04JPY)

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