ハンガリーのオルバン首相は19日、ブダペスト工科経済大学で開催された会議「カー・オブ・ザ・フューチャー」に出席し、西部の都市ザラエゲルセグに自動運転車のテストコースを建設する方針を明らかにした。実現した場合、同国国境から500km圏内で最大の規模になるという。
同首相は演説で、2025年には部分ないし全面自動運転車が新車の20%を占めるようになるとの見通しを示したうえで、ハンガリーがその流れに乗り遅れないようにするためには迅速かつ大胆な取り組みが必要だと強調した。
ハンガリー政府は2020年までに国内総生産(GDP)に占める製造業比率を現在の24%から30%へ引き上げる目標を掲げており、経済の軸足を最先端技術へとシフトすることを計画している。核となるのが自動運転技術や電気自動車(EV)といったイノベーションが盛んな自動車産業で、昨年6月にはハンガリー科学アカデミー(MTA)と独高級車大手アウディが自動運転とEVの研究開発(R&D)で提携合意した。