チェコ統計局(CSU)が9日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で0.1%の上昇にとどまり、上げ幅は市場予測の0.4%を下回った。インフレ率の低下は2カ月ぶり。
品目別でみると、運輸が3.1%下落したほか、食品・非アルコール飲料も2.5%低下。家具什器・修繕は0.6%、郵便・通信は0.5%の幅で低下した。一方、アルコール・たばこが4.0%、医療が2.6%、衣料品・靴が1.9%、娯楽・文化が1.7%、その他の財・サービスが1.2%、教育とホテル・レストランがどちらも1.0%、住居・水道・エネルギー・燃料が0.3%の幅で上昇した。
同国の今年のインフレ率は1月の0.6%から2月は0.5%、3月は0.3%に低下したものの、4月は0.6%の上昇に転じていた。過去12カ月の平均インフレ率は0.4%。