中国の複合企業の万豊汽車(Wanfeng Auto)がチェコで航空機製造プロジェクトを立ち上げる方針だ。ソボトカ首相の訪中を機に、チェコ投資庁(チェコインベスト)との間で基本合意書に調印した。中国に組み立て工場を設立し、ノックダウン式による生産を計画する。投資規模は1億米ドルに上る見通し。チェコのCTK通信が19日に報じた。
ソボトカ首相は、河北省唐山市で開催された第3回中国・東欧諸国首脳会議(16+1会議)に出席するため、20日まで中国を訪問していた。17日には李克強首相と会談し、両国関係深化への意思を確認し合った。
李克強首相は、◇原子力開発◇高速鉄道◇金融(チェコにおける人民元建て債券の発行など)◇製造業◇第3国におけるプロジェクト◇保健分野◇観光業――などでの提携加速を希望していると言明した。
ソボトカ首相はこれを受けて、航空宇宙、金融産業など様々な分野で中国との関係強化を望む立場を明らかにした。また、東欧諸国と中国を結ぶ金融・交通のハブをチェコに築きたいとし、16+1会議の主催にも意欲を示した。
チェコと中国は今年3月、習近平国家主席のチェコ訪問を機に、戦略パートナーシップ協定を締結している。