独高級車大手アウディのハンガリー子会社アウディ・フンガリア・モーターは7月29日、2016年上半期の売上高が36億9,700万ユーロとなり前年同期(41億4,700万ユーロ)を約11%下回ったと発表した。エンジン生産は103万1,887基と前年同期(106万7,525基)に比べ3.3%減少。自動車生産は6万3,798台と前年同期(8万4,888台)を24.8%下回った。
アウディ・フンガリアはハンガリー西部のジュールに工場を持つ。同工場では1万1,370人(2016年6月30日時点)が勤務している。
上半期のエンジン生産の内訳は、4気筒および5気筒エンジン(ガソリンおよびディーゼル)が79万5,216基(前年同期:81万6,965基)、6気筒エンジンは21万9,252基(同:22万7,952基)、8気筒および10気筒エンジンは1万7,419基(同:2万2,608基)だった。ジュール工場で生産したエンジンは世界30カ国以上の工場に供給しており、フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下の各ブランド(アウディ、セアト、シュコダ、VW、ポルシェ、ベントレー、ランボルギーニ)に搭載されている。
自動車生産の内訳は、「TTクーペ」が1万1,254台(前年同期:1万4,353台)、「TTロードスター」が3,432台(同:4,582台)、「A3セダン」は4万377台(同:5万3,700台)、「A3カブリオレ」は8,735台(同:1万2,253台)だった。上半期は、人気モデル「A3セダン」と「A3カブリオレ」のマイナーチェンジにと伴う生産ラインの変更や、新型「TTロードスター」の生産に向けた準備の影響があったとしている。
また、「Q3」の生産がスペインのマルトレル工場からジュール工場へ移管されるため、ジュール工場では現在、新しい車体製造工場を建設している。同車体製造工場は今年末までに完成する予定という。