ポーランドの化学大手アゾティ・グループは4日、新プロパン脱水素(PDH)プラントを建設するプロジェクトについて、同事業の母体である肥料製造子会社アゾティ・ポリツェと共同で資金調達することで基本合意した。投資額は約26億9,000万ズロチ(約6億2,600万ユーロ)で、昨年春の計画発表時の試算額15億ズロチを大幅に上回る。
新PDHプラントは国内北西部ポリツェの拠点に隣接して建設し、2019年の稼働を目指す。ポリプロピレンなど合成樹脂の原料となるプロピレンの年産量は40万トンで、ドイツを中心に6割を輸出する計画だ。
アゾティはPDH事業への参入により、新製品の開発と事業多角化を図る。同生産施設は世界最大規模で、長期的な成長が見込めることから同国の雇用創出や経済成長に大きく貢献すると期待されている。(1PLN=26.99JPY)