ロシア連邦統計局(ロススタット)が3日発表した2016年9-12月期(第4四半期)の国内総生産(GDP、推定値)は前期比で0.3%増加し、8四半期ぶりにプラス成長となった。16年通期の実質ベースの成長率は前年比マイナス0.2%で、2月発表の速報値と同じだった。
今回のGDP推定では、鉱山業の比重が大きくなるなど計算方法が一部変更になった。ロススタットのスリノフ局長が現地紙『ベドモスチ』に語ったもので、中小企業が産業全体に占める比率を0.5ポイント引き上げ19.9%とし、経済成長により大きく貢献した形になっている。
ロシア中央銀行は3月下旬、同国経済が予想より早く回復していることに言及。16年4-6月期(第2四半期)以降成長が続き、年初も鉱工業生産が拡大して投資も徐々に上向いていることから、今年の経済成長率を1-1.5%と予測している。