ネスレ、ハンガリーのペットフード工場拡張を秋に完了

食品・飲料世界大手のネスレ(スイス)は先ごろ、ハンガリー北西部ビュクのペットフード工場の拡張工事を今年秋までに完了させると発表した。投資額は200億フォリント(6,400万ユーロ)超に達する見込みで、ネスレにとって同国最大規模の投資となる。

ネスレはビュク工場を欧州のペットフード生産の一大拠点にし、輸出を増やす考えだ。同工場は現在、欧州全体で生産される年間100万トンのペットフードのおよそ5分の1を生産している。

ネスレのハンガリー投資残高は1,000億フォリント超(3億2,000万ユーロ)に上る。同社がハンガリーで使用加工する原材料の内、9万トンは国内業者からのもので、ビュク工場では原材料13万トン超のおよそ60%が国内産となる。2016年の同国事業の売上高は1,250億フォリント、商品生産量は23万トン超に上った。生産品の90%近くを世界46か国に輸出している。

ネスレは1974年にハンガリーに進出した。現在はビュク工場のほか、ディオーシュジェールにチョコレート工場、セレンチに粉末飲料工場、ケーククートにミネラルウォーター工場を持つ。従業員数は2,400人。(1HUF=0.38JPY)

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