スロベニアの自動車部品大手TPVが、中部ヴェーリカ・ローカの生産拠点を拡張する。総施設面積が約7,300平方メートルの生産・物流施設を新設し、完全オートメーションの生産ラインとデジタル物流システムを導入したスマート工場として整備する。年内にも完成する見通しで、2020年までに2,030万ユーロを投資する計画だ。
ヴェーリカ・ローカ工場の拡張は受注増加への対応に加え、最新技術を導入することで顧客ニーズへの柔軟な対応と生産効率化を図り、市場競争力を強化することが狙いとなる。最大110人を新規雇用する予定。
TPVは国内南東部のノボ・メストに本社を構え、金属製シートフレームやボディパーツなどを製造する。独ブローゼ、仏フォルシアなど自動車部品大手や、BMW、ダイムラー、ルノーなど自動車メーカーに供給している。2016年の売上高は前年比8%増の1億3,990万ユーロ、純利益は90%増の330万ユーロだった。