スロバキアの会計事務所BMBレイトネルが16日発表した調査結果で、同国の2015年の法人・所得税収の26%をドイツとオーストリアの企業が占めていたことが分かった。両国は投資面でもスロバキア経済に大きく貢献している。
BMBは、現地経済誌『トレンド』による「非金融企業上位200社」ランキングと、スロバキア大手金融機関の2015年法人・所得税、社会保険料の納付額を分析した。企業の国籍は本社の拠点を基準にした。
法人・所得税は総額24億9,100万ユーロのうち、スロバキア企業が4億1,791万ユーロで全体の17%を納めて1位だった。ドイツ企業は3億9,500万ユーロ(16%)、オーストリア企業は2億4,940万ユーロ(10%)でこれに続いた。4位以下は韓国(6%)、イタリア、米国、チェコ(各5%)、フランス(4%)、キプロス(3%)だった。
社会保険料を含めた納税額でもスロバキア企業が8億9,200万ユーロでトップ。ドイツ企業(8億1,848万ユーロ)とオーストリア企業(4億4,740万ユーロ)が2位と3位を占めた。
ドイツとオーストリアはスロバキアへの投資額でも重要だ。ドイツ企業の累計投資額は2015年末現在で75億ユーロ、オーストリア企業は59億ユーロに上っている。