ベトナムの首都ハノイで5日、チェコ・ベトナム貿易フォーラムが開催され、両国企業が7件の提携に向けた覚書に調印した。チェコのゼマン大統領のベトナム訪問に合わせたもので、チェコ企業による電子行政サービスの導入や、医薬品・光ファイバーの取引などが含まれる。一方、ゼマン大統領の提案する「チェコ人に対するベトナム短期ビザ免除」について、ベトナム政府は慎重な姿勢を示した。
調印された覚書には、◇医薬品・化粧品メーカーのクライネクス(ClineX)が、今後2年で350万米ドルの医薬品・健康食品を輸出◇光ファイバー製造・電気通信サービス企業のオプトコン(Optokon)が民用・軍用設備を受注(初年度:25万ドル)◇洗面台・洗面所収納家具のドゥジェヴォヤス(Drevojas)が陶器プレス成型機を納入◇プラハのナホモルツェ病院とハノイ友好病院が提携◇テクニセルヴIT(Techniserv IT)が電子政府プロジェクトに参加――などが含まれる。
チェコの2015年対ベトナム貿易は、輸出が24億コルナ(約9,200万ユーロ)、輸入は156億コルナ(5億9,500万ユーロ)だった。(1CZK=4.71JPY)