オランダのビール大手ハイネケンはこのほど、戦略提携しているロシア飲料大手オアシスに、ベラルーシ中東部バブルイスクの醸造所を売却すると発表した。売却価格や時期は明らかにしていない。競争当局の承認を経て取引が成立する。
オアシスはライセンス契約に基づき、バブルイスク醸造所で引き続きハイネケンブランドのビール、非アルコール飲料を製造する。ハイネケンは同工場の品質管理とマーケティングを支援する。
両社はウクライナとカザフスタンでもライセンス契約による事業提携を行っている。ベラルーシではオアシス主導で事業統合し、多様で高品質の商品展開を通じて競争力を高める。
オアシスは2008年の設立。ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンに加えドイツでも事業を展開する。16年のビール・非アルコール飲料販売量は700万ヘクトリットル超。ベラルーシではバブルイスクが製造拠点で、国内ジュース市場で30%のシェアを持つ。