キルギスの水力発電計画、チェコ企業への発注取り消し

キルギス共和国のイサコフ首相は18日、ナルン川上流域で計画するカスケード型水力発電所建設の入札をやり直すと発表した。発注先のリグラス・トレーディング(Liglass、チェコ)が契約規定を守れなかったのが理由だ。

政府は今年7月、リグラスと水力発電所の建設・稼働・保守契約を結んだ。契約では、ナルン川プロジェクトから撤退したロシア国営発電会社ルスギドロが持つ運営会社株50%を、リグラスが3,700万米ドルで取得することになっていた。しかし、今月18日の支払い期限が守れず、契約が白紙に戻った。

キルギス及びチェコのメディアは契約調印直後から、リグラスの資金力に疑いがあると報じていた。キルギス高官は、同社の「国際的な建設計画での実績を示す公式なデータは一切見つからなかった」と話している。

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