カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルはこのほど、スロベニア北東部のマリボルで新工場の建設を開始した。オーストリア子会社マグナ・シュタイヤーの自動車の受託生産事業の好調を受けた措置で、まずは、1億ドルを投資して塗装工場(ペイントショップ)を建設する。
マリボルはマグナ・シュタイヤーのグラーツ工場から南へ75キロメートルの距離にある。ペイントショップは2018年末に完工し、2019年に操業を開始する予定。従業員約400人の募集もすでに開始している。
グラーツ工場では現在、BMW「5シリーズ」、メルセデスベンツ「Gクラス」を受託生産しており、ジャガー「Eペース」も年内に生産を開始する。2018年初めにはジャガー「アイ・ペース(I-Pace)」の受託生産を開始する予定。これらに他の新規プロジェクトを合わせると、同工場の生産能力は2018年までに年約20万台に達する見通し。
メディア報道によると、ペイントショップは新工場の建設プロジェクトの第1段階であるもよう。マグナはスロベニアの新工場に総額約12億ユーロを投資する計画で、将来的に約6,000人の雇用を創出する計画書をスロベニア政府に提出しているという。