ロシア中央銀行は27日、主要政策金利である7日物入札レポ金利を8.5%から8.25%へ引き下げた。物価が上がりにくい状況が続いているためで、今年5度目の利下げとなる。市場は0.25~0.5ポイントの下げ幅を予想していた。
中銀は声明で、状況次第で年内に追加利下げする可能性を示唆した。
ロシアの9月インフレ率は3%となり、前月に続いて1991年以来最低の記録を更新した。中銀目標の4%も下回り、利下げ継続につながった。ただ、原油価格の変動などによる中期的なインフレリスクは存在することから、中銀は今後も慎重に状況を見極め、金利政策を進めていく構えだ。