トルコのエルドアン大統領は2日、開発中の国民車を2021年に市場投入する計画を明らかにした。生産に向けて国内企業5社からなるコンソーシアムを組成し、19年の試作車完成を目指す。
コンソーシアムは財閥系複合企業のアナドルグループ、キラカ・ホールディング、ゾルル・ホールディング、移動通信最大手トゥルクセル、トルコ・カタール系のバス・商用車大手BMCの5社からなる。このうちアナドルはいすゞとの合弁会社アナドルいすゞを、キラカは自動車メーカーのカルサン(Karsan)を傘下に持つ。
トルコは2015年10月、国民車の開発に向けてサーブの中型車「9-3」の知的所有権を取得した。同モデルをベースにトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)が開発を進めている。エズリュー科学産業技術相は今年7月、第1号モデルが電気自動車(EV)になる可能性を明らかにした。
トルコは1960年代に同国初の国民車「アナドル」を発表、1990年代まで生産を続けていた。