チェコ電力最大手のCEZがエネルギーサービス部門CEZ ESCOを強化している。照明器具製造のホルメン、空調機器販売のエアプラス、太陽光発電所開発のOEMエナジー、地域送電網運営のイージーパワーの計4社を買収するほか、ポーランドでも1社の株式取得に向け近く契約する見通しだ。チェコ・エネルギーサービス市場での地盤強化とともに、ポーランド市場に参入する狙いがある。
エアプラスとイージーパワーは完全買収、ホルメンとOEMエナジーは株式の51%を取得する。これら4社のうち、ポーランドを拠点とするOEMエナジーは国外事業のESCOインターナショナルが管轄し、残るチェコ3社はCEZ ESCOが直轄する。
CEZ ESCOでは事業展開の第一段階として、チェコ、ポーランドのほか、スロバキア、ドイツに照準を定めている。ルーマニアへの進出も検討中だ。