ロスネフチ、10-12月期は増益確保

ロシア石油最大手の国営ロスネフチが19日発表した2017年10-12月期(第4四半期)決算の純利益は1,000億ルーブル(14億1,860万ユーロ)となり、前年同期の520億ルーブルから倍増した。原油価格の上昇が追い風となったほか、国内同業バシネフチの買収をめぐり係争中だった同国の複合企業グループ、システマとの間で和解が成立し、1,000億ルーブルの支払いを受けたことが影響した。

ロスネフチによると、システマが昨年12月に支払いを完了したことで純利益が480億ルーブル上積みされた。

売上高は前期比14.2%増の1兆7,090億ルーブル(242億4,390万ユーロ)、営業利益(EBITDA)は5.9%増の3,930億ルーブル(55億7,510万ユーロ)だった。

■17年は28%増益

2017年通年での純利益は2,220億ルーブル(31億4,930万ユーロ)で、前年から27.6%増加した。ドル建てでは40.7%増だった。売上高は20.6%増の6兆140億ルーブル(853億1,480万ユーロ)。新たに取得した資産からの収入やマクロ指標の改善などが押し上げた。営業利益(EBITDA)は9.8%増の1兆4,030億ルーブル(199億300万ユーロ)だった。原油生産量は7.3%増の2億2,550万トン、日量では453万バレルに達した。

資本支出はブラウンフィールド(既発見かつ未開発の油田)の掘削および上流部門の開発に関連した投資などにより30.0%増と大きく拡大した。(1RUB=1.85JPY)

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