オーストリアの銀行大手ライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)は10日、ポーランド子会社ポルバンクを仏同業BNPパリバに約7億7,500万ユーロで売却すると発表した。回収の難しい外貨建て住宅債権は取引対象とせず、新たに設立する子会社に移管する。10-12月期(第4四半期)に取引が完了する見通し。
RBIによると、狭義の中核自己資本比率(CET1、バーゼルⅢ完全実施基準)はポルバンクの売却で0.9ポイント上昇する。一方、連結最終利益は1億2,000万ユーロ減る見通しだ。
RBIは2012年のポルバンク買収時に、金融監督庁(KNF)から同行株式15%以上をワルシャワ証券取引所に公開することを求められた。今回、売却に踏み切ったことで、その義務から解放されることになる。