中国華信能源、チェコ事業を合弁化

中国政府系の大手複合企業、中国中信集団(CITIC)が、チェコを拠点とする欧州中国華信能源(CEFC Europe)の株式49%を取得する。CEFCのチェコ事業を政府系企業との合弁会社にすることで、チェコ側の懸念を払しょくする狙いとみられる。

CEFCはチェコに投資する中国大手企業の一つで、ビール醸造のロブコヴィツやサッカーチームのスラヴィア・プラハ、チェコ航空(CSA)に資本参加している。しかし、叶簡明会長が経済犯罪容疑で捜査を受けていると報道されたことや、財務の急速な悪化を受けて2ケタ台の金利で資金を調達していることが判明したことを機に、同社のチェコ事業の先行きを懸念する声があがっていた。

欧州中国華信の合弁会社化は、中国との関係強化に努めているチェコのゼマン大統領がCITIC代表団と会談した後に発表された。CEFCのチェコ事業継続を支援する中国政府の姿勢を示すのが目的とみられる。

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